「悪いことをしない」とは「いいことをする」という意味ではない

ただ悪いことをせぬというのみにては、世にありて、何も効能もない


【渋沢栄一訓言集(処事と接物)】より

現代の言葉で言うと

悪いことをしない。ただそれだけでは、世の中に対して、何をなしたことにもならない。

恥ずかしいからと良いことをしないことこそ恥

日本は恥の文化である

よく親が子供をしつけるとき「恥ずかしいことをしたらダメだよ」「悪いことをしたら恥ずかしいよ」と教えます。

そのため、悪=恥という価値観を子供の頃から植え付けられてしまう傾向があります。

消極的な大人が増えている

その影響で、例えば誰かが困っているときでも「もし関わって面倒なことになったら恥ずかしいから、黙っていよう」という 消極的な大人が増えてしまっているのではないでしょうか。

本当の恥とは

本当に恥ずかしいのは、困っているのが分かっていても、恥ずかしいからと、見てみぬふりをする人です。

今の世の中に求められているのは、悪いことをしないのは当然で、 積極的に「よいことをする」大人です。

時に面倒になっても、周りから笑われたとしても、勇気を出してよい行いをしましょう。