悪を改めて善と為すことができたとすれば反抗決して悪事ではない

禍を覆して福と為し、悪を改めて善と為すことが出来たとすれば、反抗決して悪事ではない


青淵百話より

現代の言葉で言うと

わざわいを逆用して幸福にできるのなら、悪いことをあらためて善いことができるなら、反抗は決して悪いことではない。

反抗に直面したときに考えるべきこと

幼い子供は親に従うしかない

子供が育つ過程で親は絶対的な存在です。親が衣食住を与えてくれないと、子供はそもそも生きることができないからです。

そして、その絶対的な存在である親は子供のためを思って「悪いことをしないよう」注意され「善いことをするよう」促されます

親は幼い子供より人生経験が豊富なので、このような関係は当たり前のことです。

子供にとって反抗期は必要である

しかし、いずれ子供も成長し、行動範囲が広まり、自身の価値観や世界観を持つようになります。そのときに絶対的な存在である親の存在が窮屈に感じる時が来ます

長年、子供に対して何が正しいか、何が正しくないかを決めていた親ですから、子供の反抗には、最初誰でも戸惑うでしょう。

そして、自分自身が親になってから、特に分かることですが、絶対的な存在どころか、子育てについて常に迷いながら試行錯誤してきたというのが現実です。

子供の反抗に直面した時、親は自分の経験や価値観を子供たちに押し付けようとするのではなく、 社会が定めている法律などに反することでない限り「反抗は子供の自尊心の芽生えである」と考えてはどうでしょうか。

部下からの反抗も同じである

部下が上司に反抗するときも同じです。上司の方がビジネス経験は上でも、時代の流れと共に求められているスキル・知識は、すごいスピードで変化しています。

それが社会や会社のために必要なことなら、部下の反抗は決して悪いことではないのです。