志がいかに善良で忠恕の道に適っていても、その所作がこれに伴わなければ、世の信用を受けることができぬ訳である。
(【論語と算盤】常識と習慣)より
現代の言葉で言うと
どんなんい素晴らしい志があり、思いやりの心を持っていても、それに従った行動ができなければ、世間に信用されるはずがない。
気持ちは行動して、はじめて伝わる
心を行動で伝えるのは難しい
バスで高齢のおじいちゃんが立っていたので、席を譲ろうとしたら「まだ、わたしはそんなに年をとってない!」と怒られたことがあります。おじいちゃんからしたら、年寄扱いされたのが嫌だったのかもしれません。
このように親切心でしたことでも、相手に上手く伝わらなかったり、相手のためにならないことがあります。
なので、
善意、親切心を行動で伝えるときは、「相手への思いやり」と「誤解を恐れぬ勇気」が必要です。
人から信用されるには
志や善意は人として、とても大切なモノです。しかし、
それだけで人から信用を得ることはできません。これに反して、志が多少不純であっても、行動が素早くて的確な人が、信用されることもあります。
そのような人の方が、善意の人より早く、成功を手にする場合もあるかもしれません。そんな理不尽なことがないよう、
善意は「相手への思いやり」と「誤解を恐れぬ勇気」をもって、即行動に移しましょう。