葉のためには枝を、枝のためには根を養え

多くの葉を摘まんと思えば、その枝を繁茂させなければならないその枝を繁茂させようと思えば、その根を培養せねばならない


(【渋沢栄一訓言集】座右銘と家訓)より

現代の言葉で言うと

多くの収穫を得たいと思うなら、そこに至る過程をしっかりと築かなければならない。過程をしっかり築こうと思うなら、そのための基礎を固めなければならない

素晴らしい成果を上げるためには、見えないところでの努力が必要

多くの収穫をしたいのならば

例えばリンゴの木を植えて、沢山収穫したいなら、なるべく多くの葉を茂らせる必要があります。

なるべく多くの葉を茂らせるには、枝をしっかりと太く育てる必要があります。そのために一番大切なのは 土の中に隠れていて見えない、根をしっかりと成長させことです。

もし、 根を育むことなく、実を沢山つけさせて収穫しようとすれば、栄養不足で枝が弱り、葉が落ち、木自体がダメになってしまう恐れがあります。

植物は成長している時には実をつけない

植物は成長しているときには、実をつけません。すべての栄養が根、枝、葉の成長に向かっているからです。

実がならないからといって焦る必要はありません。 まず根をしっかりと張ることができたら、あとは自然と枝が太くなり、葉が茂り、実のりを迎えます

いまは自分を成長させるときなのか、実をならて収穫する時なのかを見極めましょう。

濡れ手に粟では根は育たない

これはビジネスでも同じことが言えます。「濡れ手に粟」のようなぼろいお金儲けばかりしていて、 収穫することばかり考えていると、根を育てるのがおろそかになり、ちょっとした想定外のことで簡単に足元をすくわれてしまいます

素晴らしい成果をあげるには、見えない努力が必要なのです。