立志の要は能く己を知り、身の程を考へ、それに応じて適当なる方針を決定するといふ以外にない
青淵百話より
現代の言葉で言うと
志を立てるときは、自分の能力などをよく理解して、それに応じた適切な方針を決めることが大切である。
志を成し遂げるために何が必要か
立志とは
あなたはこの、一度きりの人生で、どうしても成し遂げたいことはありますか? 自分の人生で成し遂げたいことがある!その気持ちが立志です。
立志に必要な「智」「情」「意」
渋沢が言う通り、立志のためには 現状をまず理解することが大切です。また、 あるべき姿を描くことも必要となります。そのためには知識や知恵など 「智」の力が必要です。
また、たった 一人で立志しても、
協力してくれる人がいなければ成し遂げることはできません。なので情愛、情熱など 「情」の力が必要となります。
そして、もちろん 立志を達成するためには、強いく柔軟な意思を発揮する「意」の力が不可欠です。
「智」「情」「意」については過去記事にも書いていますので、良かったら参考にしてみてください。
関連記事
「智」「情」「意」の三者が各々権衡を保ち平等に発達したものが完全の常識であろう。(【渋沢栄一伝記資料】青淵百話)より 現代の言葉で言うと 知恵、情愛、意思、この三つをバランスよく育て、備えれていることが、完全な常識があるという[…]
志を成し遂げるために
このように志を成し遂げるには「知識」「情熱」「意思」の力が必要不可欠です。
具体的には、 まず自分の長所、短所をできるかぎり客観的に把握することで、長所を最大限に生かせる、短所が大きな障害にならない、方向性を定めること。 方向性さえ決まればあとは周りと協力して、情熱的に行動するだけです。非常にシンプルですが、これが栄一の夢を実現する方法です。