しかして文明の老人たるには、体はたとい衰弱するとしても、精神が衰弱せぬようにしたい、精神を衰弱せぬようにするは学問によるほかはない。
(【論語と算盤】立志と学問)より
現代の言葉で言うと
現代の文明社会で生きていくには、例え年老いて体は衰えたとしても、精神は弱らぬようにしたい、そのためには学問をする以外に方法は無い
常に学び貢献するこで精神は衰えない
社会の発展に年齢は関係ない
新しい時代には、若い世代の力が必要です。次世代を担う若者がしっかりしていないと、世の中は発展しません。しかし、 若者だけでなく老人もまた大切な存在です。
高齢社会では70歳まで働かないともったいない
織田信長が「人間50年」と言った時代から科学や技術の発展により、
人間の寿命は飛躍的に延びました。
これにより、人生はどんどん長くなっています。そんな中で、
30歳までが勉強の時期であるならば、少なくとも70歳まで働かないともったいないと思える時代になってきました。
仮に50歳で老いて衰えてしまったとしたら、30年も勉強したのに20年しか働いていないことになります。それだけの期間で何を成し遂げられるでしょか。
年齢に応じた役割がある
現代の文明社会には、青年には青年の、老人には老人の、なすべき役割があります。そして 老人はその役割を果たすことで精神を強く保つことができるのです。