銀行は大きな河のようなものだ。銀行に集まってこない金は、溝に溜まっている水やポタポタ垂れている滴と変わりない。
(第一国立銀行株主募集布告)より
現代の言葉で言うと
お金を水に例えると、銀行は大きな川である。この大河に集まってこないお金は溝によどんでいる水や上から垂れてくる滴と同じで生かされていない
無駄に眠るお金も、集めて国のために尽くす
お金とは「水」のように必要なものである
お金とは、人を利益を与え、国を豊かにするための大切な資源です。例えるなら、 水のように「なくてはならないもの」なのです。
渋沢栄一が銀行を設立した理由
銀行とは、その必要不可欠なお金を集めて大きな河にし、産業の原動力にするためのシステムです。
1滴1滴のしずくでは、なにもできなくても、水が集まり大河になれば、水車を回すことができるようなります。
お金も同じで
巨額のお金が集まれば、国家や経済を動かし、国を発展させて、人々に利益という果実をもたらします。
渋沢はこのことをよく理解していたので、銀行の設立に尽力したのです。
銀行の最大の役割
よどんだ水は腐るように、世の中を流れないお金には意味がありません。
実は、大河に集まってこない水、つまり、無駄に眠っているお金が世の中には沢山あります。
この
眠っているお金を集めて、人々の為、国家の為に生かすのが銀行の大切な役割なのです。