いくら心配してもなるようにしかならない

人間界のことは如何に心配したからとて成る様にしかならぬもの、無意味の心配は何の役にも立たぬ。それよりも尽くすだけのことを尽し、それから先は安心して天命に任せて置くほうが上分別である。


青淵百話より

現代の言葉で言うと

人間が生きている世界は、いかに失敗しても、結局はなるようにしかならない。意味のない心配は何の役にたつこともない。それより今できることを精一杯やり尽くして、あとは天命に任せて置くほうが良い

相手の立場になって気持ちを考えよう

トラブルは無限にある

人間界はややこしいものです。国、文化、宗教間では常に問題が起こり、衝突を繰り返しています。

また同じ国の中でも、職場内でも、同じ家族内ですら、人間関係のトラブルから喧嘩することがしばしばあります。

トラブルの主な原因

このような トラブルの原因のほとんどが、「自己の主張を譲らない」ことが原因です。

人は自分から見える視点はわかりやすいのですが、相手から見える視点はわかりません。

なので、相手から見える視点を想像するしかないのですが、自己主張のスイッチが入ってしまっているときは、視野が狭まり、相手から見える視点を考える余裕が無くなってしまいます。

トラブルの解決のカギは「仁」

現代はトラブルが多く、色々な不安やストレスが多い世の中になってしまいました。 このような世の中で何の心配もなく落ち着くためには「仁」が必要です

仁とは相手の立場になって気持ちや視点を想像する力ですその力を活用しながら、 無意味な心配はせず、自分が出来るだけのことを精一杯やって、その後は「なるようにしかならない」と自分自身に言い聞かせて、結果は天に任せてしまいましょう。これが渋沢流の成功法則の一つです。

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