家庭の円満が最大幸福の一たるは言う迄もないことである。
青淵百話より
現代の言葉で言うと
家庭が円満なことは、人生において最大の幸福につながることは言うまでもないことである。
家庭と仕事を両立させることが幸福の源
男はただ稼げばいいという考え方は古い
古い考え方だと、父親は「仕事をして稼ぐ」母親は「家庭を守る」役割だと考えられていました。なので男は仕事だけ頑張れば、家庭円満につながるという考え方が当たり前とされていました。
しかし、栄一のこの言葉からはワークライフバランスという、とても今風の考え方が読み取れます。
家庭円満が幸せの基盤である
やはり、家庭の笑顔が一番です。それは栄一の時代でも、いまの時代でも変わらないことでしょう。
家庭が円満でなければ、仕事どころではなくなってしまいます。逆に家庭が円満であれば、仕事には自然と身がはいります。「論語と算盤」が両立するように「家庭と仕事」も両立するばずです。
家庭の問題は気持ちの整理が難しい
仕事の場合は、ある意味で気持ちの整理がしやすいことがあります。思い通りに事が進まなくても、それは社会のせい、会社のせい、上司のせい、部下のせいにすることができるからです。
しかし、家庭に関しては、思い通りにいかない時に「誰かのせい」にしようとしても、その対象は他人ではなく、身内になってしまいます。なので気持ちの整理が難しいのです。
だからこそ、仕事ばかりに集中することなく、家庭を円満に保つことを忘れないようにしましょう。