何事に依らず自分から整理し拡張してゆくの覚悟を持たなくてはならぬ
青淵百話より
現代の言葉で言うと
何事にも依存することなく、主体的に自ら物事を整理して、大きくしていく覚悟を持たないといけない。
民間が政府の力に頼ろうとするとき国家は衰える
政府に助けてもらいたい気持ちはわかる
民主主義国家において、政府の権力とは国民から与えられているものです。
国民が、その力に頼りたくなる気持ちはよくわかります。なぜなら、
一人の国民の力では成し遂げられないことでも、政府という「みんな」の力を活用すれば実現できることが多々あるからです。
政府の役割とは
政府には色々な役目があります、
国民が活躍できる「場所」を維持し、
フェアプレイを保証する「審判」でもあり、国民の働きによって稼いだ
富が社会隅々へと再分配される仕組みを維持することも大切な役目です。
しかし、そのフェアプレイを保証すべき
政府が一部の利益のために与えられた力を行使するようでは、いうまでもなく本末転倒です。
自主独立の精神を
栄一が指摘するように、政府の力に頼り過ぎず、民間が自ら「整理し拡張してゆく覚悟」を持たねば、国民の源である経済力が衰えてしまいます。
やはり
民間企業は、最後は自分でなんとかしてやる!というような「自主独立の精神」が大原則なのです。