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社会を元気にする教え

すべての人に幸福を与えたい

富には限りがあるから、有限をもって無限を救うことはできない。しかし、すべての人に幸福を与えたいのは吾人の本願で、これ実に人類の道心である 「渋沢栄一訓言集」道徳と功利 現代の言葉で言うと 富には限りがあるから、すべてを救うことはできない。しかし、すべての人々に幸福を与えたいと思うことは自分の切なる願いであり、人類の普遍的な良心である。 一人ひとりができることを 富は有限である 栄一の言う通り、国家 […]

自分から拡張する覚悟を持て

何事に依らず自分から整理し拡張してゆくの覚悟を持たなくてはならぬ 青淵百話より 現代の言葉で言うと 何事にも依存することなく、主体的に自ら物事を整理して、大きくしていく覚悟を持たないといけない。 民間が政府の力に頼ろうとするとき国家は衰える 政府に助けてもらいたい気持ちはわかる 民主主義国家において、政府の権力とは国民から与えられているものです。 国民が、その力に頼りたくなる気持ちはよくわかります […]

格差がない社会は元気がない社会だ

富の分配平均などは思いも寄らぬ空想である。要するに富むものがあるから貧者が出るというような趣旨の下に、世人がこそって貧者をはいさいするならば、いかにして富国強兵に実を拳ぐることが出来ようぞ。 (【論語と算盤】算盤と権利)より 現代の言葉で言うと 人は富を平均に分配されるべきであると主張するのは、絵空事だ。「富める者がいるから貧しい者が生まれる」という考えで富める者を排除しようとするならば、国を富ま […]

世界の大国と競争しよう

頃日来社会の上下一般に元気が消沈して、発達すべき事柄が著しく停滞し来たようである。やり来た仕事を大切に守って、間違いなくやって出るというよりも、更に大に計画もし、発達もして、盛んに世界列強と競争しなければならぬのである。 (【渋沢栄一伝記資料】青淵百話)より 現代の言葉で言うと このところ、日本社会全体に元気がない。発達するはずものが停滞しているようだ。既存の仕事だけを大事に、確実にやればいいと考 […]

安易に多数決に頼るのは残酷な行為である

何事も多数決、多数決というけれども、多数の力で少数の者を圧倒するのは、これほど容易のことではない。またこれほど残酷のことはない。 (【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より 現代の言葉で言うと 今の世の中では、何事も多数決で決めようとするが、それで少数の人間の意見を封じ込めるのは、とても簡単なことだ。一方でそれはとても残酷な行為でもある。 少数派の意見にも耳を傾けよう 多数決は万能ではない 現代は民主主 […]

公益を口実に他人に保護を求めるな

公益を口実にして他の保護を求めるのは日本人の通弊である。 (【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より 現代の言葉で言うと 国のため、社会のためだと言って、他社や国家から援助を要求するのは、日本人に多く見られる弊害である。 他人の援助に頼らず自立しよう 世の中に役立つなら援助されて当然? 渋沢はできるだけ多くの人と時間が許す限り、面会してきました。 その中で「国や社会のためになるのだから」と言って、渋沢に […]

多くの人に多くの幸福を与えよう

できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与えるように行動するのが、吾人の義務である。 (【渋沢栄一訓言集】一言集)より 現代の言葉で言うと なるべく大勢の人がなるべく多くの幸せをつかめるように、考えて行動するのが、我々の義務である。 他人の幸せを願うことが、自分の為にも、世の中の為にもなる 社会をより良くする方法 この世に生きている一人ひとりが 「自分以外の人の幸せを願って」行動するようになれ […]

一部が気に入らないと、全体を否定しがちだ

とかく人は一局部に不如意のことがあれば、全体を善からぬものとする弊がある。 (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと 多くの人は物事のどこか一つでも、自分の思惑と違っている部分があれば、その物事全体を「よくない」と判断してしまう傾向がある 「木を見て森を見ず」に注意せよ 人は物事の一部だけを見て判断をしてしまう傾向がる 例えば、あなたが買い物に行ったとして、対応してくれた若いアルバ […]

情熱なき人が増えれば、国は必ず滅ぶ

何事にも情熱無き人がある。これを国家社会の上から見れば、酔生夢死(すいせいむし)の人間というほかなく、その種の人が多くなればすなわち国は必ず滅ぶ (【渋沢栄一訓言集】座右銘と家訓)より 現代の言葉で言うと 何をするにも情熱を持たない人々がいる。国や社会の視点から彼らを見れば、貴重な人生を無駄に過ごしているとしか言えない。そんな人間たちが増えれば、間違いなく国は滅びるだろう。 国家は個人の集合にすぎ […]

私が希望するのは、すべての貧しい人が自立すること

私が希望するのは、天下の貧しい者すべてが「ひまなし」の状況から脱することである。 【青淵百話】より 現代の言葉で言うと 私が望むのは、貧しくて、働く暇すらない状況の人すべてを自立させることである。 貧富の格差をなくすことが公益に適う 渋沢栄一は都市化にともない急増した、浮浪者や孤児を保護する養育院を作り、院長を務めました。 現在の生活保護の不正受給問題のように、 公金をしようして貧困者を援助するの […]