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4話 栄一、怒る

【御用金問題】私は父の名代で参りましたゆえ

私は父の名代で参りましたゆえ。家に戻りまして父に申し伝えた上またお受けにまかり出ます。 渋沢栄一 この言葉の背景 お代官さまから、御用金の申し付けがあり、いつもは父親がいくはずだったがその日は別の用事があり、栄一がいくことになった。 お代官様の話をただへぇへぇと聞き、頭を下げるだけであったが、栄一は500両を御用金として申し付けられた時、あろうことか「父親の代わりに来たので、父親に確認させてくださ […]

権兵衛さんに大関の席に座ってもらいてえ

とっさまの腕だけじゃねぇ。この権兵衛さんの藍がなっからいい出来だったのよ。だから俺は、今日は権兵衛さんに大関の席に座ってもらいてえと思ったのよ。 渋沢栄一 この言葉の背景 渋沢家が豊作で宴会をすることになり、栄一がその宴会を任されることになった。そのとき、ここの百姓たちが今よりも儲けて、この家も儲けて、日本一の愛玉の生産地になるためには何ができるのかを考えた結果。 「相撲の番付」にならって、よい藍 […]

米の一粒一粒は民の辛苦である

米の一粒一粒は民の辛苦であるゆえ、食するごとにそれを忘れぬように 徳川慶喜 この言葉の背景 徳川慶喜の父、斉昭からの教え。食べることにも感謝の気持ちを忘れない。現代でも大切な考え方である。 この言葉に関連する栄一の名言 「心の余裕は仁」 「人の心に染み込んだものは簡単には消せない」

おごりや過ちがあればいさめて欲しい

私にすこしでもおごりや過ちがあれば必ずいさめて欲しい 徳川慶喜 この言葉の背景 徳川慶喜が平岡円史郎に対して、最初にお願いしたこと。諍臣(そうしん)になんて欲しい。 諍臣(そうしん)とは 中国の古典に「諍臣は必ずその漸(ぜん)を諌(いさ)む。」という言葉が由来。トップに過失があったときは、敢然として諌いさめる臣下(注意する部下)のこと言う。それも諫めるときは「 漸 」すなわち兆しの段階で諫める。な […]