形だけの礼は、礼をしないより悪い

人に対して敬礼を欠いてはならない。されどただ形式だけの敬礼は、往々相手の感情を害し、かえって礼せざるに劣るものである。


(【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より

現代の言葉で言うと

人に敬意を表すことを忘れてはならない。ただし、形だけの礼ではかえって相手は不快になり、挨拶をしないよりもむしろ失礼になるものだ。

礼や挨拶には心を込めよう

気持ちは相手に伝わる

心から「ありがとう」を伝えることは、本当に大切なことです

けれど、口先だけでお礼を言ったり、テンプレート通りのお礼状を送ったとしても、そこに 心が込めっていないことは、おのずと相手に伝わってしまうものです。そうなれば、相手は気分を害するでしょう。

形よりも大切なこと

逆に、感謝の気持ちを誠実に伝えるなら、 いくらか礼儀から外れたり、言葉が間違っていたとしても、相手が不快の念を抱くことはないでしょう。

最高の礼儀とは

最高の礼儀を尽くすということは、形式的な礼の言葉を長々と連ねることでも、高価な品を送ることでもなく、 あなたの誠意を、相手の心に届けることです。礼や挨拶は形だけでなく心を込めるようにしましょう。