商売上に注意を望むのは、競争に属する道徳である。(中略)すべて物を励むには競うということが必要であって、競うから励みが生ずるのである。
(【論語と算盤】算盤と権利)より
現代の言葉で言うと
ビジネスの上の競争では、それに伴うモラルを忘れてはいけない。物事に励むためには、競争が必要である。人と競い合うからこそ、努力が生まれる
競争して悔しい思いもするから、人は成長できる
競争から努力が生まれる
「競争」という言葉は、今は悪意をもって受け取られることが多くなっています。
運動会ではみんなで手をつないで、順位をつけずにゴールする、というニュースが流れていました、そうすれば確かに負けて悲しむ人はいなくなるかもしれません。
しかし、
人は人と競い合うからこそ、努力し、向上するものです。悲しみたくないから努力するのも、大切な動機の一つなのです。
競争にも善悪がある
ただし、競争にも「よい競争」と「悪い競争」があります。
毎日、他の人より早く起きて、人より多く努力をして、自分や他人に打ち勝つことはよい競争です。
一方、他人に勝つためにルールを破ったり、他人の足を引っ張ろうとするのは悪い競争です。
悪い競争とは、結果や勝ち負けだけにこだわり過ぎることで、自分を見失ってしまうことです。
自分らしさを大切にして、過去の自分や他人と競いあいながら、成長していきましょう。