個人を利するとともに国家社会も利する事業なるや否やをしること
(【渋沢栄一伝記資料】青淵百話)より
現代の言葉で言うと
新しいビジネスを始めるとき、個人の利益だけでなく国家・社会の利益にもなるのか、見極めよ
社会に応援されるようなビジネスを行おう
永続するビジネスとは
自分の利益だけ追求しても、10年くらいはその会社が続くかも知れません。しかし社会からも応援されることのない会社は、遅かれ早かれ自然淘汰されるでしょう。
100年以上も続く歴史ある会社は、必ず社会の役に立っており、社会から応援されることで、長い間ビジネスを続けることができています。
そして仮に あなたがもし亡くなっても、会社は存続し、社会に貢献し続ける。
自分の利益だけでなく、社会の利益のことまで、しっかりと考えられた会社が世の中をより良いものにしてくれているのです。
新しいビジネスを立ち上げるときの4つのポイント
そのビジネスモデルが成立するか見極める
なぜビジネスを立ち上げるのか、どういう勝算があってビジネスを立ち上げるのか、どのようにしてビジネスを継続するのか、まずはこのビジネスモデルがしっかりと確立できているかどうか、見極めることが大切です。
そのビジネスは誰に利益をもたらすのか見極める
そのビジネスは個人はもちろん、社会にもメリットがあるのか見極めましょう。ビジネスを成功させる上でも、社会へのメリットを増やすことは、非常に効果的です。
スタートのタイミングが正しいかどうか判断する
いくら優れたビジネスでも、技術の発展や社会の風潮とあっていなければ、ビジネスは成立しません。このことについては過去記事に詳しく書いています。
その企業を起こす時期が適当であるかどうかを判断すること【青淵百話】より 現代の言葉で言うと 事業をはじめるとき、その時期が適切であるかどうか判断すること あらゆることに適切な時期がある 桜は春に咲き、ひまわりは夏に[…]
適切な人材を抜擢したか判断する
十分な資本があり、設立のタイミングもばっちりだったとしても、そのビジネスを実行できる人材がいなければ、ただの絵に描いた餅となってしまいます。
ビジネスを効率的に行える人材を適材適所で起用しましょう。
新しき時代には新しき人物を養成してあたらしき事物を処理せねばならない。(【渋沢栄一訓言集】学問と教育)より 現代の言葉で言うと 時代がかわれば、求められる人も変わる。時代に合った人材を育て、事に当たらせなければならない。 […]