時期が適当であるか判断すること

その企業を起こす時期が適当であるかどうかを判断すること


【青淵百話】より

現代の言葉で言うと

事業をはじめるとき、その時期が適切であるかどうか判断すること

あらゆることに適切な時期がある

桜は春に咲き、ひまわりは夏に咲く。 自然界にも適切な時期があるように、 人が何か物事を行うときも適切な時期・タイミングというものがある

どんなに素晴らしいアイディア、いかに見込みのある事業でも、適した事業を逃してしまうと成立しない。

特に時代を先取りしすて、世間に理解されず、失敗した事例がビジネス界では山ほどある。

思い立ったが吉日

思い立ったが吉日、何事も物事をはじめようと思ったら、すぐ実行に移す方がいい。

思い立ったときが一番、情熱があり、0から1を生み出すには絶好のタイミングである。渋沢栄一も「ゆっくり急いで努めねばならない」で早く行動しはじめることの大切さを説いている。

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しかし、物事を始めるのは早い方がいいが、 それを世間に提供する場合は、時期を慎重に見極めなければいけない。

前の章で述べたように、世間が理解できなければ受け入れられることもなく、失敗に終わる可能性が高いからだ。

企業家に求められる能力

特に渋沢栄一が企業家として活躍した時代は日進日露戦争前後の頃だった、日清戦争後賠償金を元手に、日本銀行は積極的な貸し出し方針を掲げ、金利を引き下げたため多くの企業が豊かになった。

しかし、行き過ぎた経済政策がたたり1898年に恐慌が起き、多くの企業が破産した。

周囲の景気に流されず、時期を見極めることは企業家にとって大切な能力の1つである。

適切な時期の見極め方

ではどうやったら、適切な時期を見極めることができるのだろうか?

適切な時期を見極めるためには、まず 時代のニーズを見極める必要がある。そして時代のニーズの一歩先を行くことが重要である。

例えば彼女と付き合っていて、結婚する適切な時期というのを見極めようとしたとき、まず 自分の気持ちと彼女の気持ちを知る必要がある

自分も結婚したいと思っており、彼女も結婚したいと思っている場合、これは ニーズが一致しているので適切な時期である。

自分は結婚したいと思っているが、彼女はまだ結婚のことをまだ考えていなかった場合、 彼女が結婚したいと思うような一歩を考えるべきである。

ビジネスと恋愛は似ている、大切なのは 「お互いが幸せになるために何ができるかを考える」ことだ。そのためには、まずビジネスならお客様のニーズを知る必要があり、恋愛なら彼女のニーズを知る必要がある。




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