たとえその事業が微々たるものであろうと
「渋沢栄一伝記資料」青淵百話
自分の利益は少額であるとしても
国家必要の事業を合理的に経営すれば
心は常に楽しんでことに任じられる
現代の言葉で言うと
自分の仕事がたいしたものでなくても
自分の儲けが少なくても
それが社会にとって必要な仕事ならば
心から楽しんでできるばずだ。
「頑張る」より「楽しむ」ことが大切
渋沢栄一は、なぜ500社以上も会社を設立する大偉業を成し遂げることができたのでしょうか。その要因の一つに「社会に役立つ仕事」をしていれば「心から楽しんでできる」という信念があったからだと思います。
世の中には「頑張って」「頑張って」歯をくいしばりながら成功しようとする人もいますが、それでは人間どうしても苦しくなってしまいます。また心に余裕がない状態では自由な発想も難しくなってしまいます。
渋沢栄一は「頑張る努力」も惜しまない人でしたが、それ以上に「人に役立つことができるビジネスを心から楽しむ人」でした、この心構えこそが渋沢栄一流成功の秘訣ではないでしょうか。
あらゆる成功者にもたった1つだけ共通点があった
人生で成功している人にも、いろいろなタイプの成功者がいますが、彼らには1つだけ共通していることがあります。
それは「人生を心の底から楽しんでいる」こと
たとえ、運よく大金持ちになれたとしても、人生に不平不満だらけならば真の成功者とは言えません。渋沢栄一のように「精神的」にも「経済的」にも成功してこそ真の成功者といえるのではないでしょうか。
成功したから楽しい、楽しいから成功した?その科学的答えとは
前の章で、成功者は人生を心から楽しんでいると書きましたが。「成功したから人生楽しい」んじゃないの?と思う人がいるかもしれません。
21世紀に入って幸せに関する科学的な研究が進み、「幸せな人ほど、成功しやすい」ということ(ハピネスアドバンテージ)が明らかになってきました。
つまり「成功したから人生楽しい」のではなく「人生を楽しんでいたから成功できた」が今の科学が教える成功方法なのです。
成功を目指してやみくもに努力するのではなく、幸福感や楽観主義をもつことが、ビジネスでも人生でもうまくいく!その理由が、わかりやすく説明されています。
人生や仕事を心から楽しむコツとは
幸せな人ほど、成功しやすいことがわかりました。では具体的にどうやれば心の底から人生を楽しむことができるのでしょうか。
人生の3分の1は仕事をしている
1日朝9時から17時まで働いている人がいると、その人は人生の3分の1を仕事に捧げていることになります。
仕事は人生においてとても重要です。仕事が楽しければ人生も楽しくなり、仕事が楽しくなければ人生が楽しくなくなる!と言っても過言ではないと思います。
仕事は任されたことだけをこなして、アフターファイブを充実させようとする人もいますが、それでも人生の3分の1は楽しめていないのは、もったいないと思いませんか?
仕事を楽しむためには
仕事を楽しむためには、渋沢栄一が「社会にとって必要な仕事ならば
心から楽しんでできるばずだ」と教えてくれた通り「だれの役立っているかを感じる」ことです。
あなたの仕事は誰の役にたっていますか?
別に「世界のため」「日本のため」など大きな貢献でなくてもいいんです。「会社のため」「上司のため」「奥さん子供のため」どんな仕事であれ、絶対にだれかの役には立っています!
それをしっかりと実感することができれば、仕事はきっと楽しくなるはずです。