厳密すぎる教育は 鉢植えの木の ような人を作る

現今の教育は、修学の順序といい、教育の仕方といい、至極緻密であるが、成業の人を視ると鉢植えの植木を見るように、枝振りは好いがとかく小規模で、ただ小利にのみ走るという弊が見える。


(【渋沢栄一訓言集】学問と教育)より

現代の言葉で言うと

現代の教育は、順序も方法も非常に緻密であり、それでそだった人間はまるで鉢植えの木のようだ。枝振りなどの外見はよくても、行うことのスケールは小さく、目先の欲に走る欠点がある

スケールの大きな子供を育てよう

教育は誰のためにするのか

子供の教育は、親にとっては重要な関心事の一つです。なので間違いがないよう、なるべく教育プログラムが細かく、充実している学校を選ぼう、と考えがちです。

そうやって、植木を鉢にきちんと植えるように、決められた枠の中で育てられたほうが、親としては安心できるかもしれません。

けれど、教育は本来、親を安心させるために受けさせるものではありません

子供のための本当の教育とは

子供のためを思った、本当の教育とは、 子供がより自分らしく成長できるように手助けするような教育です。

子供は本来、限りない好奇心、揺るがない自身、心からの思いやり、疲れを知らない行動力など、素晴らしい力を持っています。

そういう 本来持っている力を伸ばすような教育で育った子供が、枠組みにとらわれないスケールの大きい大人に成長していくのです。

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