名を高め 世に知れ渡る偉大なる仕事をするのはお前の役目だ。つつましく暮らし母や家を養うのは俺が引き受けた。
尾高惇忠
この言葉の背景
尾高惇忠は自分が江戸へ向かい、自ら世の中を変えたかったが、弟の長七郎の方が武術にもたけており、だれかが家を守る必要があったので弟に改革を託したときの言葉
長七郎に送った詩の全文
男として豆と麦の違いの分かるものなら
誰でもすぐれた志士が遠くへ旅することを
引き止めはしない・・・
弟よ旅にでろ。孝行も案ずるには及ばぬ、家は俺が守る
名を高め 世に知れ渡る偉大なる仕事をするのはお前の役目だ。
つつましく暮らし母や家を養うのは俺が引き受けた。
行け!そして励め!学問に武道に。
この旅を奔走せよ。
名のある人士と討論せよ!
この兄もまた目を見開いてお前の帰りを待っていよう。