親孝行は親が させてくれて 初めて出来る

孝行は親がさしてくれて初めて子が出来るもので子が孝するのでは無く、親が子に孝をさせるのである。


(【渋沢栄一訓言集】教育と情誼)より

現代の言葉で言うと

親孝行とは、親にそれを受け取る気持ちがなければ、子供だけがやろうとしても、できるものではない。子供が親孝行するのではなく、親が子供に親孝行をさせるのである。

親孝行とは親と子の共同作業である

親が受け取らないと親孝行はできない

親孝行、親に感謝の気持ちを伝えるためには、その気持ちを受け取ってくれる親が必要です。

親孝行したいときには親はなし」という言葉がありますが、親も自分もいつまで生きているかは誰にもわかりません。なので親に少しでも感謝の気持ちがあるなら「思い立ったが吉日」どんなに小さなことでもいいので感謝を伝えましょう

また、渋沢が言う通り、子供が親孝行したくでも、親がその孝行を受け取らなければ、親孝行はできません。「まだ自分は親孝行される年じゃない」「親不孝者からいまさら孝行なんて受けたくない」と思う人もいるかもしれませんが、 お互いが歩み寄ることでしか「親孝行」はできません

そして、親孝行は親だけのためではありません、子供のため、お互いのためにも自然と「親孝行」ができるといいですね

「親不孝者」=「親の言いなり」ではない

親はよく、 子供が自分の思い通りにならないと「親不孝者」と責めてしまいます。しかし、親孝行とはそんなに単純なものではありません。

例えば父親が、息子を無理やりに、自分の思い通りにコントロールしようとすれば、息子はかえって父に反抗し、親不孝者になってしまうでしょう。

かといって、全く自己主張もせず、ただ 親の言いなりになる息子が、素晴らしいかといえば、それは違います

親が子供に孝行を強要せず、寛大な心で子供の思うままの道に向かわせてやれば、子供は自然と親に感謝し、孝行を尽くすはずです。



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