あまりに細かくこだわりすぎると心をすり減らす

あまりに堅苦しく物事に拘泥(こうでい)し、細事に没頭する時は、自然に溌溂(はつらつ)たる気力を銷磨(しょうま)し、進取の勇気を挫くことになる


【論語と算盤(成敗と運命)】より

現代の言葉で言うと

あまりに既存の常識にこだわったり、物事の細部ばかりに気を取られてていると前向きに行動しようとする気持ちがすり減ってしまう。

「大胆さ」と「繊細さ」の両立を目指せ

成功者にも色々なタイプの人がいます。大雑把で大胆な行動を取る人もいれば、繊細で慎重な行動をとる人もいます。

どちらがいい!というものはなく、成功にはどちらも必要です「大胆さ」「繊細さ」は自分の置かれた状況によって使い分ける必要があります

またどちらも身につけることができるのなら、それに越したことはないのですが、気質や性格でどちらかにしか向いていない場合もあります。その場合は自分とは反対の行動がとれる人を仲間に入れるとうまくいく場合が多いようです。

渋沢栄一はなぜ人が驚くほど、大胆な行動をとれたのか?

あまり細かいことにこだわりすぎない

なぜ渋沢栄一は、あまりにも細かいことにこだわらなかったのでしょうか?一つは心をすり減らし、行動する勇気を奪うからです。

「心は常に楽しんで」という名言を残されているように、渋沢栄一はなによりも心をとても大切にする人でした。なので「細かすぎることにこだわる」メリットよりもデメリットの方が大きいと思っていたのではないでしょうか。

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人事を尽くして天命に任せる

大胆な行動をとるとき、多くの人は「失敗したらどうしよう」と不安になります。しかし渋沢栄一は「すべきことを尽くしそれから先の運命は天命に任せよ」と言っています。結果よりも自分はやるべきことをやったのか!そちらの方が何倍も重要なのです。

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果てることのない情熱

大胆な行動をとるには、暑苦しいほどのやる気が必要です。そのやる気はどこからくるものなのでしょうか?渋沢栄一は「やる気を出したいならまず感動せよ」と言っています。これは遠回りにみえてすごく有効な方法です。まず感動する!その具体的な方法は過去記事に詳しく書いています。

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最初の一歩を踏み出そう

大胆な行動を取り続け、偉業とまでよばれる成果をだした渋沢栄一ですが、そのような人でも最初は家の商売の手伝いからでした。

大胆な行動は一朝一夕でできるようになるものではありません
どんなに小さな行動でもいいので、まず一歩踏み出して、いろいろな体験を積み重ねながら成長していくことが大切ではないでしょうか。

渋沢栄一の言う通り人生も「結末ではなく過程が大切」なのですから。

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