やる気を出したいならまず感動せよ

一朝、事に臨んで感激すれば、
おのずから意気の奮興するものである

【(渋沢栄一訓言集)一言集】より

現代の言葉で言うと

何かをはじめるとき、まずそのことに心惹かれて強く感動しよう。そうすれば自然とやる気が生まれて気持ちは高まるものだ。

渋沢流やる気の出し方

やる気を出して、行動し、結果がでたから感動するのでは?

「やる気を出したいならまず感動せよ」と言われても、どうやって感動するのか不思議に思いませんか?その答えは渋沢栄一の生涯を見ればわかります。

渋沢栄一は子供のころ「能力は低いのに地位にぐらをかく代官」に強い憤りを感じました。(御用金申しつけ事件)また1894年に開催されたパリ万博へ行ったとき西洋文化のすばらしさに感動したのが、強い動機となり生涯にわたり日本のビジネスに貢献しました。

つまり、最初に強い感動(感激)があったら自然とやる気がでて行動せずにはいられなくなったのです。

でも普通の人は、行動していい結果がでたことに感動できる!と思っているので、まず無理にやる気を出そうとします。しかし強い感動もしていないことに、生涯やる気を出し全力で取り組むのは困難です。渋沢栄一の言う通りやる気を出したいならまず感動しましょう。

普通の人
やる気を出す→行動する→結果がでる→感動する
結果を出すまでどうやってやる気を出すのかが問題になる

渋沢栄一の場合
感動する→やる気がでる→行動せずにはいられない→結果がでる
どうやって感動するかが問題になるが、真剣に生きていれば1つや2つ深く感動することはあるもの

感動してやる気を奮い起こす、具体的2つの方法

渋沢栄一のように、真剣に生きていれば1つや2つ、強く感動することがあると思います。

例えば、家族や恋人が病気になったことに心をうたれて「大切な人を治してあげたい」という気持ちから医者になる人がいます。私の場合、パソコン便利さ、楽しさに感動してプログラマーになりました。

ただ、まだそのような人生を決めるほどの感動に出会えていない人もいると思いますので「感動してやる気を起こす」方法を2つご紹介します。

1.仕事に興味をもつ

本質的な話、仕事が大好きならばやる気を無理に出す必要などありません。仕事が辛いからやる気を出す必要があるのです。

ではいま行っている仕事を好きになるにはどうしたらいいのでしょうか?答えはシンプルで「まず仕事に興味を持つ」ことです。あなたがその仕事についたということは、少しでも興味があったからではありませんか?いま行っている仕事で少しでも興味が持てそうなことはありませんか?

人間は知識が増えれば増えるほどそのことが好きになる傾向があります。なので興味があることを見つけて、そのことについて知識を増やし、仕事に役立てることで、あなたにとっても、会社にとってもwin-winの関係を作ることができます。

また「誰の役に立っているかを知る」ことも仕事に興味を持つことに、非常に役立ちます。このことについては以前の記事に詳しく書いていますので、よかったら参考にしてみください。

関連記事

たとえその事業が微々たるものであろうと自分の利益は少額であるとしても国家必要の事業を合理的に経営すれば心は常に楽しんでことに任じられる「渋沢栄一伝記資料」青淵百話 現代の言葉で言うと 自分の仕事がたいしたものでなくても自分の儲[…]

2.映画・ドラマ・ドキュメンタリー・本を見る

自分の人生にまだ、人生を変えるほどの感動を見つけられないのなら、他の人の人生から感動を見つけてもいいのではないでしょうか。

私は小さな頃からパソコンが好きで、IT企業に勤めていましたが「渋沢栄一さんの本に衝撃を受けたこと」「リッチマンプアウーマンというドラマに感動したこと」でサラリーマンを辞めて起業しました。ドラマはもちろんフィクションですが、仕事で困ったとき、辛いとき、くじけそうなとき、何度もそのドラマを見直して勇気づけられています。また「プロフェッショナル仕事の流儀」や「ビジネス界の偉人の伝記」も大好きです。

あなたも人生の支えとなるような映画・ドラマ・ドキュメンタリー・本を探してみてはいかがでしょうか。

心を豊かにする教えの最新記事8件