信用は暖簾や外観の設備だけで、収め得られるものではなく、確乎たる信念から生ずるものである。
【「渋沢栄一訓言集」座右銘と家訓】より
現代の言葉で言うと
信用というのは、肩書や外見を取り繕っただけで得られるものではない。ゆるぎない信念を持った人だけが得られるものである
ビジネスで一番大切なこと
ビジネスをやっていくうえで、一番大切なことは 「信用を得ること」です。
どんなに能力がある人でも、信用できない人とは一緒にビジネスはできません。
また、信用のない部下に仕事を任せることも難しいでしょう。
ビジネスで信用を得るためになぜ信念が必要なのか
信用を辞書で調べると「その人の過去の実績や功績に基づいてその人のことを信じること」と書かれています。しかし渋沢栄一は 「過去の実績や功績だけでその人を信用してはいけない、その人に信念があるかどうかを見なさい」と言っています。
突然ですがあなたは、言っていることと、やっていることがが一致していない人を信用することができますか?また言っていることがいつもコロコロ変わるような人を信用することができますか?
信念がない人は大黒柱のない家のようなもので、常に心がグラグラしていて、言動に一貫性がありません。そのような人はビジネスでは役立たないうえ、信用にも値しないのです。
逆に、 信念がしっかりしている人は自らの人生や仕事における指針や方向性に一貫性が生まれます。それが「あの人に頼めば大丈夫だ」という安心感を生み、信用を得ることができます。
信念を育む方法
信念とは言動に一貫性を持たせる軸のようなものです。 多くの人は漠然とした信念を抱きながら生きています。なので 信念を明確に認識して育むだけで、人生やビジネスにおいて非常に有利となります。
自分の信念をはっきりと認識するには、まず自分の価値観を知る必要があります。 信念はあらゆる価値観の集合体だからです。この価値観を知るには効果的な質問があります。
「あなたの価値は何だろうか?」
「あなたの何を大切にしているだろうか?」
「あなたは何を信じているのだろうか」
「あなたは何のために働くのだろうか?」
「あなたは何のために働かないだろうか?」
この質問に答えることで、自分の価値観が見えてきます。
ちなみに私の見えてきた価値観は「貢献」「成長」「感謝」の3つでした。
価値観が見えたら、あとは簡単です。 価値観というキーワードを組み合わせれば自分が何を軸としているのかが明らかになります。その明らかになった軸を文章化してみましょう。
私の場合、人生やビジネスで人に「貢献」することで、自分も「成長」できることに「感謝」する。そしてその感謝を伝えるために、また人々に貢献する。といった具合です。
あなたもぜひ、明確な信念を見つけて、生活やビジネスで一歩抜きん出ていきましょう。