自分で箸を持て

かくお膳立をして待っているのだがこれを食べるか否かは箸を取る人のいかんにあるので、ご馳走の献立をした上に、それを養ってやるほど先輩や世の中というものは暇ではない


【「論語と算盤」立志と学問】より

現代の言葉で言うと

誰かが料理を作ってくれたとしても、それを実際に食べるかどうかは、自分次第である。ご馳走を用意して、それを食べさせてくれるほど先輩も世の中も暇ではない。

世の中はあなたの成功を望んでいる

世の中はあなたの成功を望んでいる。なのであなたが成功するために必要なモノは、既にすべて用意してくれている。

特に日本に生まれたことは幸運で、だれでも基本的な教育を受けることができる。そして誰でも成功するための方法を本やインターネットで気軽に学ぶことができる環境が整っている。

素晴らしい料理が用意されている国に生まれた、あとはあなたが箸を取りそれを食べるかどうかだけだ

すべてはあなたの選択次第

世の中で真の成功者と呼ばれる人達は、精神的にも豊かで、成功したいと望んでいる人を積極的に手助けしてくれる人が多い

しかし 「成功したいとそもそも思っていない」「成功したいけどアドバイスを聞こうとしない、実行しない」人にかまっているほど、成功者も暇ではない

周りに成功者がいない人でも、書店にいけば多くの成功者の本が並んでいる。それを読んで実践するか、しないかは結局あなた次第である。

成功するため秘訣が書かれていない?

成功するために自己啓発書を山ほど読んだのに、成功できない人は「成功するための秘訣が書かれていない」「成功者は成功するための方法を秘密にして、富を独占しようとしている」と思う人もいるようだ。

確かに、自分が成功した本当の理由を本に書かない人もいる。コカ・コーラのレシピが秘密なように、死ぬまで隠し続ける企業もある。

しかし、 その隠されている情報など、あなたがあなたらしく成功するためには必要ない。なぜなら、あたなたが、あなたらしく成功するために行動していれば、必要な情報は自然と集まってくるからだ。

そして、本当のことを言ってしまうと成功する秘訣などない。成功するための近道や魔法など存在しないのだ。

成功法則というものも、突き詰めていくととてもシンプルであり 「人々に貢献することで、自分も成長して豊かになる」「成功するまで考え続ける、行動し続ける」ぐらいしかない。

素晴らしい人間性を身に着けたいなら習慣を変えることで「感謝」「楽観的」「寛大」「正直」「誠実」「素直」「節制」「忍耐」「謙虚」などの美徳を1つ1つ身に着けていくだけだ。

野球界のスーパースター、イチローが 「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」と言ったように、 成功するためには地味で当たり前のことをコツコツとこなして、世の中に役立てる人間になるしかない

成功するために日々勉強することは大切だ、しかし 本ばかり読んでいても成功者には絶対なれない。渋沢栄一が子供の時「読書三昧では困る。農業・商売にも心を用いなければいけない」と父親から言われた通り。「学問」と「実践」のバランスが重要なのだ。

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