要するに習慣というものは、善くもなり、悪くもなるから、別して注意せねばならない。
(【渋沢栄一訓言集】座右銘と家訓)より
現代の言葉で言うと
同じことを習慣にしていても、それが精進になればいい結果につながり、それがマンネリになれば悪い結果にしかならない。注意して両者を分ける必要がある
マンネリからは成功は生まれない
人はいつかは慣れてしまう
いったん思い立ってはじめたことでも、しばらくたつと初心を忘れてしまうことがあります。
求めていた天職、求めていた夢の実現。最初はそれに向けて努力を続けていたのに、いつしか気持ちが冷めていって、 違うものに憧れる自分に気が付いたら、それは「慣れてしまった」ということでしょう。
目移りしていては目的は達成できない
どんなに楽しいことでも、どんなに大切な夢のためであっても、いつかは慣れてしまいます。でもそのたびに、 目移りしてしまってはいつまでも本当に求めているモノに手が届くことはありません。
「 1万時間の法則」というのがあります。これは、ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、 最低でも1万時間もの練習・努力・学習が必要だというものです。
これによると、1日約9時間時間必死に努力したとしても、3年は必要だということがわかります。
マンネリを打破せよ
3年間、9時間も取り組めば、誰でも必ず飽きてしまい、マンネリになってくるでしょう。
しかし 一流の人は、たとえ毎日同じような努力をしているように見えても、常に新しい発見と新しい工夫を加え続けてマンネリを打破しています。
「慣れることに」慣れて、流されることのないように。常にワクワクした新鮮な気持ちで物事に取り組みましょう。