来訪者がいかに多くても、時間の許す限り会おう

老年となく青年となく、勉強の心を失って終えば、その人は到底進歩発達するものではない、いかに多数でも時間の許す限り、たいていは面会することにしている。


(【論語と算盤】常識と習慣)より

現代の言葉で言うと

年齢に関係なく、学ぶ心を失ってしまえば、人の進歩は止まる。それを防ぐために、訪れてくれる人がいくら多くても、時間のある限り、なるべく会うようにしている。

来訪者は絶好の勉強する機会である

渋沢流の勉強法

毎日忙しく働いていると、なかなか新しい人と会う時間は取れないものです。渋沢も毎日、想像を超える忙しさだったと思います。

それでも 時間が許す限りあらゆる人と面会したのは、それがとても勉強になるからです。

新しい視点が得られる

あなたは確かに自分なりの知識を持っているでしょう、しかし、それはあくまで、自分の経験の範囲内のものです。

あなたと全く違う人生を歩んできた人なら、あなたが到底考えつかないような、優れた知識やアイディアを持っている事がよくあります。

なるべく多くの人と会って、色々な知識を吸収することは、成長するには必要なことなのです。それを門前払いしてしまうのは、とてももったいないことだと思いませんか。

渋沢の人望の秘密

渋沢は数々の偉業を成し遂げましたが、その裏で、沢山の人がその偉業を達成するために手助けしていました。

渋沢はどうして、多くの人から人望を集めることができたのでしょうか。その一つとして「 誰とでも面談して、どのような身分の人でも、良いアイディアであれば採用した」ことに、あると思います。

渋沢は優れた意見であれば、誰の意見でも素直に受け取り、ビジネスに生かす。
この姿勢を私も見習いたいものです。

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