言を忠信、行を篤敬にするより道は無い

言を忠信にし、行を篤敬にするより外に道は無い


青淵百話より

現代の言葉で言うと

言葉はまごころを尽くし、偽りがないこと、行動は人情に厚く、つつしみ深いこと、これ以外に進むべき道はない

いつも平静な気持ちを保つ秘訣

人はひとりでは生きていけない

人間とは「人」の「間」。つまり他の人との関係があるからこそ、日常の生活が可能となり、社会が成り立っています。

心に余裕がないときこそ注意

とはいえ、仕事に追い込まれているとき、夫婦関係がギクシャクしているとき、他人のことを考える余裕がないこともあります。

そんなとき、感情を制御できなくて言うべきでないことを口にしてしまうかもしれません。

でもそんなことをしても、問題は大きくなるばかりで、自分の気持ちが晴れるわけでもありません

心を平静に保つコツ

そういう時は、まず「あっ、自分は苛立っているな」という気持ちに気づくことがまず大切です。そして、自分の心の波が静かになるまで自分の呼吸に意識を集中しましょう

心が整っていないのに、言葉を発したり、行動したりするのはとても危険です。なぜなら自分の言葉や行動は自分の心を表すものなので、心が荒れた状態では言葉や行動も必ず荒れたものになってしまいます。

冷静になれるまでは、一度立ち止まって言葉を発せず、行動もしないこと、そして心が落ち着いたら「言を忠信にし、行を篤敬にする」という渋沢の言葉を思い出してください。

言葉はまごころを尽くし、偽りがないこと。行動は人情に厚く、つつしみ深くすること。これは他人を無駄に傷つけないためでもあり、自分の心をを平静に保つ最大の秘訣でもあります。

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