道徳を欠いていては、決して世の中に立って、大いに力を伸ばすことはできない。農作物でもさようである。(中略)大きくなるに従ってこれに相応して値を固めなければならない。しからざれば風が吹けば必ず倒れる
(【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より
現代の言葉で言うと
道徳心の無い者は、絶対に世の中で活躍することはできない。農作物と同じことだ、成長するに従って、それを支えるだけの根を張らなければならない。そうしないと逆風にあったとき、倒れてしまう。
モラルなくしてビジネスの永遠の繁栄なし
見えないことも大切に
ここに、一本の若い木があります。肥料を沢山吸収して、枝が伸び、葉が繁り、立派な大木になろうとしています。
では、 その根はどうなっているでしょうか。地中に埋もれていて、その長さや太さは見えません。ですから、人は普段、根のことなど忘れています。
そんなある日、気は突風に襲われました。そして、あっけなく倒れて、枯れてしまったのです。そう、この木の根は細く弱かったのです。
永続できる繁栄を目指そう
この例え話の「木」とはビジネスです。そして「根」とは道徳を表しています。
見えない心をおろそかにしていては、一時的な成功はできたとしても永続的な繁栄はできません。モラルという根をしっかり育て、永続できる繁栄を目指しましょう。