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正しいお金儲けの教え

最も大切なものは目立たない

一家の中、最も貴ぶべきは床の掛物に非ず、甲冑武器の置物に非ず、書籍巻物に非ず、屏風襖に非ず、要は此の米櫃にある 青淵百話より 現代の言葉で言うと 家の中で一番大切なものは、じゅうたんでもなく、甲冑などの置物でもなく、本や巻物、屏風でもない、お米をいれる米びつである。 商人はよいお金儲けの見本になろう お金儲けはかっこ悪い? 歴史の本にもテレビの歴史ドラマも武士や将軍が活躍するシーン多くても、商人が […]

ビジネスという木を育てるには、道徳という根を固めろ

道徳を欠いていては、決して世の中に立って、大いに力を伸ばすことはできない。農作物でもさようである。(中略)大きくなるに従ってこれに相応して値を固めなければならない。しからざれば風が吹けば必ず倒れる (【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より 現代の言葉で言うと 道徳心の無い者は、絶対に世の中で活躍することはできない。農作物と同じことだ、成長するに従って、それを支えるだけの根を張らなければならない。そうし […]

お金を持つことには義務が伴う

玉石混淆して一様に断り、門戸を閉鎖してしまうようでは、単り賢者に対して礼を失するのみにならず、社会に対する義務を完全に遂行することができません。 (【論語と算盤】仁義と富貴)より 現代の言葉で言うと 誰が訪ねてきても一様に面会を断って、扉を閉ざしたままだと、訪問者の中に立派な人がいた場合失礼になる。さらに、その人を通じて自分ができたかもしれない社会に対する貢献をも、放棄してしまうことになる 成功し […]

富を永続させよう

真正の利殖は仁義道徳に基づかなければ、決して永続するものではない (【論語と算盤】仁義と富貴)より 現代の言葉で言うと 仁義や道徳が根本になければ、本当の富を増やし続けることはできない 渋沢が一生を通して実現しようとした「論語と算盤」 論語と算盤とは 「 論語と算盤」とは渋沢が書いた代表作の本のタイトルであり、 渋沢が一生を通して実現しようとした使命です。 論語と算盤つまり、道徳と経済というかけ離 […]

優れた人格とお金儲けは両立する

かくのごとき誤解あり(中略)仁義道徳をもって人を治める者は、生産利殖などに関するものではない (【論語と算盤】実業と士道)より 現代の言葉で言うと 「仁義の精神と道徳の心をもって人の上に立つ人物は、お金儲けに関わらないはずだ」という誤解が存在する。 多くの経営者は「お金儲け」と「社会貢献」を両立している お金儲けは利己的だという思い込み 慈愛の心をもって、社会のために行動する人物は、きっとお金儲け […]

金に善悪はない、使う人に善悪があるだけだ

お金はそれ自身に善悪を判断する力はない、善人がこれを持てば善くなる、悪人がこれを持てば悪くなる。 (【論語と算盤】仁義と富貴)より 現代の言葉で言うと お金自体には「良いお金」「悪いお金」という区別があるわけではない。善人がもてば良いお金、悪人が持てば悪いお金になるだけだ。 お金は持つ人の心を試している お金は力を持っている お金には「不可能を可能にする力」や「日常を非日常にする力」があります。 […]

完全なる富は完全なる信念から生じる

完全なる富は完全なる信念から生じなければならない (【渋沢栄一訓言集】座右銘と家訓)より 現代の言葉で言うと 揺るがない完全な信念によって築かれた富が本当の富である 自分を信じることで完全な富は手に入る 完全なる信念とは 信念とは心から自分を信じる力です。ビジネスでいうと「 自分は絶対に成功する」と心から信じる気持ちということになります。 いくたの困難があっても、最後まで自分を信じぬく力が完全なる […]

「義」は大切だが「利」を度外視してはならない

いつでも事業に対する時には、利に喩ることにしておる。多数の人より資本を寄せ集むるには、事業より利益の上がるようにせねばならぬ。利益を度外におくことを許さぬは勿論である。 (【論語講義 二】里仁第四)より 現代の言葉で言うと 常にビジネスにおいては、利益ばかりに走らず、信義を大切にすることを心掛けている。ただ多くの人から資本を集めるには、事業で利益を上げねばならず、それを度外視することは、当然許され […]

お金はうまく集めて、うまく使え

よく集めてよく散じて社会を活発にし、したがって経済界の進歩を促すのは有為の人の心懸くべきことであって、真に理財に長ずる人は、よく集むると同時によく散ずるようでなくてはならぬ。 (【論語と算盤】仁義と富貴)より 現代の言葉で言うと お金は沢山集めて、沢山使うことで、社会を活気づけ、経済を成長させることを、優れた人は心がけるべきだ。本当に資産運用が上手な人は、集めることと同時に使うことにも長けていなけ […]

人間は物欲の奴隷になりやすい

人情の弱点として、利欲の念よりややもすれば富を先にして道義をあとにする弊をしょうじ、過重の結果、金銭万能のごとく考えて、たいせつなる精神上の問題を忘れて、物質の奴隷となりやすいものである。 (【渋沢栄一訓言集】仁義と富貴)より 現代の言葉で言うと 人の心の弱点として「欲」があるので、どうしても道義より利益を優先させてしまいやすい。さらにはお金があれば何でもできると思い込み、大切な心を置き去りにして […]