人情の弱点として、利欲の念よりややもすれば富を先にして道義をあとにする弊をしょうじ、過重の結果、金銭万能のごとく考えて、たいせつなる精神上の問題を忘れて、物質の奴隷となりやすいものである。
（【渋沢栄一訓言集】仁義と富貴）より
現代の言葉で言うと
人の心の弱点として「欲」があるので、どうしても道義より利益を優先させてしまいやすい。さらにはお金があれば何でもできると思い込み、大切な心を置き去りにして、物欲の奴隷になりやすい。
あなたは何のためにお金持ちになりたいのか
素敵なお金持ちを目指そう
欲があるから頑張れる！欲があるから努力できる！ということがあります。渋沢も「無欲は怠惰のもと」というように、欲をうまく利用して行動していました。
しかし、欲望はコントールして利用するものであり欲望にコントールされてはいけません。
欲望のままに行動すれば、モラルを忘れ、いずれ道を道を誤ってしまいます。
欲望とモラル、経済と精神、このどちらが欠けても社会は成り立ちません。「お金を儲ける」と「道徳を守る」この両立ができる、素敵なお金持ちを目指しましょう。
無欲は怠惰のもとである【渋沢栄一訓言集（一言集）】より 現代の言葉で言うと 欲望がないことは美徳ではない。むしろ人を怠け者にしてしまう。 欲望とは悪いものなのか 例えば、包丁は悪いものでしょうか？包丁は殺人に使うこ[…]
お金でできないこと
渋沢が言う通り、お金は万能ではありません。お金を沢山持てば幸せになれる！と思っている人もいますが、 幸せはお金では買えません。
このことに気づかず、十分お金を持っているにも関わらず、自分が幸せでないのは、まだお金が足りないからだと考え、完全に満たされることのない欲望を追い続ける、不幸なお金持ちがいます。
お金持ちでも幸せでない人がいるように、 人の幸せは「お金」よりも家族などの人間関係に大きく左右されます。それなのに、 お金を儲けるために、家族や人間関係を犠牲にしては本末転倒なのです。
お金でできること
お金で幸せを買うことはできませんが、 お金があれば自分の時間を手に入れることができます。
お金があれば、仕事から無理に拘束されることもなくなり、自分が本当にやりたかったことに、時間を使うことができるようになります。
その お金で手に入れた時間を、有意義に使うことができれば、あなたの幸福度は上がります。具体的には家族や人間関係を充実させることに使えば幸せなお金持ちになれるでしょう。
