視、観、察の三つを以て人を識別せねばならぬ。
(【論語講義(一)】為政第二)より
現代の言葉で言うと
人を観るには眼で視て、頭で観て、心で察しなければならない。
外面と内面の両方を見れば、ひとの本心が分かる
人の本心を知るのは簡単ではない
人は本音と建て前を使い分けて生きています。ですので 本心や行動を隠したいと思えば、それを見破るのは簡単なことではありません。
まず外見をよく見ること
ただ、本心を隠している人でも、その人の外面をよく「視て」いれば、立ち振る舞いから、行為がわかります。
つぎに内面をよく見ること
まず外見をよくみて、その人の行為がわかったら、次はその人の発言や行動、表情などから動機を観ましょう。さらに、その人の 動機ををよく察してみれば「その人が何を望み」「どうすれば喜び満足するのか」がわかります。
本心は隠せない
このように、人を視て、観て、察すれば、その人の外面を内面も、手に取るようにわかるのです。ここまでくればもう本心や行動を隠すことはできません。なので常に本心から美しいことを考えて行動していたいものですね。