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人間関係の教え

情は円満な解決を告げる緩和剤である

情は一の緩和剤で、何事も此れの一味の調合に依つて平均を保ち、人生のことに総じて円満なる解決を告げてゆける 青淵百話より 現代の言葉で言うと 情は衝撃を吸収する緩和剤である、人生に起こる問題はすべて情愛によってバランスのとれた解決をおこなうことができる 知識や知恵を活かすためには情は欠かせない 知識と知恵の違い 知識はただ知っていることであり、知恵は知っているだけでなく、それを活かすことがきる能力の […]

成功や失敗だけが人の基準ではない

成功不成功は必ずしも人間行為の標準ではない 青淵百話より 現代の言葉で言うと 成功や失敗はだけで人を評価することはできない 人道を守るプロセスこそ、本当に価値がある 人は結果論で成功や失敗を判断しがちである 資産が増えたのはあくまで「結果」です。 栄一の時代でも現在でも資産が増えて、お金持ちになったという結果だけで、人の成功を判断する傾向にあります。 なぜなら 「資産の増える」のは目に見えてわかる […]

形だけの礼は、礼をしないより悪い

人に対して敬礼を欠いてはならない。されどただ形式だけの敬礼は、往々相手の感情を害し、かえって礼せざるに劣るものである。 (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと 人に敬意を表すことを忘れてはならない。ただし、形だけの礼ではかえって相手は不快になり、挨拶をしないよりもむしろ失礼になるものだ。 礼や挨拶には心を込めよう 気持ちは相手に伝わる 心から「ありがとう」を伝えることは、本当に大 […]

楽しむ気持ちは、どんどん広がるものだ

一人の楽しみは、決してその人限りに止まらず、必ず広く他に及ぶ (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと 楽しいと思う気持ちは、本人だけでなく、周りの人々にまで必ず広がっていくものだ 幸せは分かち合えば2倍にも3倍にもなる 幸せを分かち合いたいと思うのは自然なこと 仕事で成功したとき、誰かを誘ってご馳走して、喜びを分かち合いたいと思うことはありませんか? 楽しい趣味に打ち込んでいる人 […]

人の本質を見抜くには、視て、観て、察する

視、観、察の三つを以て人を識別せねばならぬ。 (【論語講義(一)】為政第二)より 現代の言葉で言うと 人を観るには眼で視て、頭で観て、心で察しなければならない。 外面と内面の両方を見れば、ひとの本心が分かる 人の本心を知るのは簡単ではない 人は本音と建て前を使い分けて生きています。ですので 本心や行動を隠したいと思えば、それを見破るのは簡単なことではありません。 まず外見をよく見ること ただ、本心 […]

心の余裕は「仁」から生まれる

人の安宅は「仁」の一事に帰着する。一切の私心を挟まずしてことに当たり、人に接するならば、心中常に綽々たる余裕を保っていられる (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと 心安らかに生きるには、思いやりを持つことだ。自分の利益は忘れて物事を処理し、人に対応すれば、自分の心はいつも安らかに余裕を持っていられるものだ。 「仁」の意識があれば、私心を忘れられる 「仁」とは「思いやり」である […]

志が立派なだけでは、世間は信用しない

志がいかに善良で忠恕の道に適っていても、その所作がこれに伴わなければ、世の信用を受けることができぬ訳である。 (【論語と算盤】常識と習慣)より 現代の言葉で言うと どんなんい素晴らしい志があり、思いやりの心を持っていても、それに従った行動ができなければ、世間に信用されるはずがない。 気持ちは行動して、はじめて伝わる 心を行動で伝えるのは難しい バスで高齢のおじいちゃんが立っていたので、席を譲ろうと […]

来訪者がいかに多くても、時間の許す限り会おう

老年となく青年となく、勉強の心を失って終えば、その人は到底進歩発達するものではない、いかに多数でも時間の許す限り、たいていは面会することにしている。 (【論語と算盤】常識と習慣)より 現代の言葉で言うと 年齢に関係なく、学ぶ心を失ってしまえば、人の進歩は止まる。それを防ぐために、訪れてくれる人がいくら多くても、時間のある限り、なるべく会うようにしている。 来訪者は絶好の勉強する機会である 渋沢流の […]

忙しい時でも2つのことを同時にやるな

いかに忙しき時とても、仕事を考えながら人と談話し、談話しながら事務上に心を配るなどは、過誤を招く所以である (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと いくら忙しい時でも、仕事のことを考えながら雑談したり、雑談しながら仕事のことを気にかけるのは大きな失敗を招く元である。 つねに今行っている1つの事に集中せよ 忙しいときに起こる悪循環 目が回るほど忙しい、そんなときは決まって 一度に沢 […]

一本のマッチから大火が起こることがある

およそ信用は絶対的なものである。(中略)一本のマッチ、一個の吸殻からも大火の起こることがある。 (【渋沢栄一訓言集】実業と経済)より 現代の言葉で言うと 信用は小さなきっかけで完全に失われることがある。1本のマッチや吸い殻の不始末から大きな火事が起こるようなものだ。 信用を築くのは一生。信用が壊れるのは一瞬 人生で最大の財産とは 人生でもビジネスでも一番大切なことは「信用」です。まず信用がないとビ […]