成功や失敗だけが人の基準ではない

成功不成功は必ずしも人間行為の標準ではない 青淵百話より 現代の言葉で言うと 成功や失敗はだけで人を評価することはできない 人道を守るプロセスこそ、本当に価値がある 人は結果論で成功や失敗を判断しがちである 資産が増えたのはあくまで「結果」です。 栄一の時代でも現在でも資産が増えて、お金持ちになったという結果だけで、人の成功を判断する傾向にあります。 なぜなら 「資産の増える」のは目に見えてわかる […]

悪を改めて善と為すことができたとすれば反抗決して悪事ではない

禍を覆して福と為し、悪を改めて善と為すことが出来たとすれば、反抗決して悪事ではない 青淵百話より 現代の言葉で言うと わざわいを逆用して幸福にできるのなら、悪いことをあらためて善いことができるなら、反抗は決して悪いことではない。 反抗に直面したときに考えるべきこと 幼い子供は親に従うしかない 子供が育つ過程で親は絶対的な存在です。親が衣食住を与えてくれないと、子供はそもそも生きることができないから […]

よく働き、よく休み、よく遊べ

大いに働かせることが有る代わりに、又大に遊ばせたり楽ませたりすることが無くてはならぬ 青淵百話より 現代の言葉で言うと 精一杯働く代わりに、沢山遊んだり、十分に休息を与える必要がある。 よく働くために休みや遊びの中から発見する 勤勉な日本人 外国人から日本人は勤勉だとよく言われます。 勉強、練習、仕事をしていることが善であり、休んで遊ぶことは悪だと考える人が多いため。 自分から進んで休むことをため […]

最も大切なものは目立たない

一家の中、最も貴ぶべきは床の掛物に非ず、甲冑武器の置物に非ず、書籍巻物に非ず、屏風襖に非ず、要は此の米櫃にある 青淵百話より 現代の言葉で言うと 家の中で一番大切なものは、じゅうたんでもなく、甲冑などの置物でもなく、本や巻物、屏風でもない、お米をいれる米びつである。 商人はよいお金儲けの見本になろう お金儲けはかっこ悪い? 歴史の本にもテレビの歴史ドラマも武士や将軍が活躍するシーン多くても、商人が […]

実業は国力のエンジンだ

その人、その国の生存上最も必要なるは実業である。この実業の力を強くするのが、すなわち国の富を強くする所以である。 (【渋沢栄一訓言集】実業と経済)より 現代の言葉で言うと 個人や国家にとって、それが存続するために最も大切なの実業である。実業に一生懸命打ち込んで発展させることが、ゆくゆくは国家を豊かにする 国家も政治も、実業の発展を束縛してはならない ビジネスで人も国も豊かになる 人が生きていくため […]

弱者の自立を促すような救済策が必要だ

弱者を救うは必然のことであるが(中略)なるべく直接保護を避けて、防貧の方法を論じたい。 (【論語と算盤】仁義と富貴)より 現代の言葉で言うと 社会的に弱いひとは、当然助けるべきだが、できれば直接守ってあげるよりも、貧しくならない方法を考えるほうがよい 援助によって、弱者を堕落させてはならない 社会という土台があるからビジネスができる 人は一人では何もできません。国や社会の土台があるからこそ、事業を […]

慣れることに慣れるな

要するに習慣というのは善くもなり、悪くもなるから、別して注意せねばならない 【「渋沢栄一訓言集」処事と接物】より 現代の言葉で言うと 同じことを習慣にしていても、それが「精進」になればいい結果につながり,それが「マンネリ」になれば悪い結果しか生まない。注意して、両者を分ける必要がある ワクワクした気持ちを忘れないように 人間はいつか慣れてしまう いったん思い立って始めたことでも、しばらくたつと、初 […]

「悪いことをしない」とは「いいことをする」という意味ではない

ただ悪いことをせぬというのみにては、世にありて、何も効能もない 【渋沢栄一訓言集(処事と接物)】より 現代の言葉で言うと 悪いことをしない。ただそれだけでは、世の中に対して、何をなしたことにもならない。 恥ずかしいからと良いことをしないことこそ恥 日本は恥の文化である よく親が子供をしつけるとき「恥ずかしいことをしたらダメだよ」「悪いことをしたら恥ずかしいよ」と教えます。 そのため、悪=恥という価 […]

報酬のためだけに商売をしてはならない

単に自己の利益のみを主とし、利益を得んがために、商売をなすというのならば、すなわち報酬を得たいために、職務を執るというに同じく、つまり報酬さえ得れば、職務はどうでもよいことになる。 (【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より 現代の言葉で言うと ただ自分の利益だけを中心に考え、それをえるためにビジネスを起こすのは、給与が欲しいから働くという人と同じである。こういう人は給与さえもらえれば、自分の仕事の内容 […]

他人も利することを考えよう

他人を押し倒してひとり利益を獲得するのと、他人をも利して、ともにその利益を獲得するといすれを優れりとするや。 (【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より 現代の言葉で言うと 他人の利益まで自分の利益にする人と、人も自分もどちらも利益が得られるようにする人。どちらが優れているかは明らかである。 競争だけでなく、時に協力も必要である 自分だけ豊かになれれば、それでいい? 自分一人だけ、利益があればいい。むし […]