一部が気に入らないと、全体を否定しがちだ
とかく人は一局部に不如意のことがあれば、全体を善からぬものとする弊がある。 (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと 多くの人は物事のどこか一つでも、自分の思惑と違っている部分があれば、その物事全体を「よくない」と判断してしまう傾向がある 「木を見て森を見ず」に注意せよ 人は物事の一部だけを見て判断をしてしまう傾向がる 例えば、あなたが買い物に行ったとして、対応してくれた若いアルバ […]
とかく人は一局部に不如意のことがあれば、全体を善からぬものとする弊がある。 (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと 多くの人は物事のどこか一つでも、自分の思惑と違っている部分があれば、その物事全体を「よくない」と判断してしまう傾向がある 「木を見て森を見ず」に注意せよ 人は物事の一部だけを見て判断をしてしまう傾向がる 例えば、あなたが買い物に行ったとして、対応してくれた若いアルバ […]
「智」「情」「意」の三者が各々権衡を保ち平等に発達したものが完全の常識であろう。 (【渋沢栄一伝記資料】青淵百話)より 現代の言葉で言うと 知恵、情愛、意思、この三つをバランスよく育て、備えれていることが、完全な常識があるということである。 常識は知識の量だけではかれない 一般的な常識がない人とは 一般的に、 常識が無い人とは知恵が足りない人のことを指します。しかし、渋沢は知恵だけでその人の常識を […]
日中間は同文同種の関係あり。人情を理解し、己の欲せざる所はこれは人に施さず、いわゆる相愛忠恕の道をもって相交わるにあり。 (【論語と算盤】実業と士道)より 現代の言葉で言うと 日本と中国は、文化的にも民族的にも、もともと同じ根っこを持つ近しい関係である。だから、お互いに気持ちを理解して、自分が嫌だと思うことは相手にもせず、お互いに愛し、思いやりをもって交流していきたい。 経済交流によって自国も他国 […]
会社の重役たる名誉も、会社の資産も悉く多数株主から自分に嘱託されたものである。若し多数人の信任が無くなった際は、何時でも潔く其の職を去るのが当然のことである (【渋沢栄一伝記資料】青淵百話)より 現代の言葉で言うと 会社の肩書や資産もすべて多数の株主から委託されているものである。だから株主の信用を失った経営者は、ただちに職を辞するべきである。 あなたは誰のために働くのか 会社は経営者のモノではない […]
よく集めてよく散じて社会を活発にし、したがって経済界の進歩を促すのは有為の人の心懸くべきことであって、真に理財に長ずる人は、よく集むると同時によく散ずるようでなくてはならぬ。 (【論語と算盤】仁義と富貴)より 現代の言葉で言うと お金は沢山集めて、沢山使うことで、社会を活気づけ、経済を成長させることを、優れた人は心がけるべきだ。本当に資産運用が上手な人は、集めることと同時に使うことにも長けていなけ […]
また習慣は唯一人の身体にのみ付随しているもので無く、他人に感染するもので、ややもすれば人は他人の習慣を模倣したがる。 (【論語と算盤】常識と習慣)より 現代の言葉で言うと 習慣は本人だけにしみついているものではなく、まわりの人々にも伝染していく。人間とは、他人の習慣を真似したがるものである。 いい習慣を周りに感染させよう 習慣は感染する 幼い子供をみれば、話し方から、癖まで親とそっくりなことが良く […]
個人を利するとともに国家社会も利する事業なるや否やをしること (【渋沢栄一伝記資料】青淵百話)より 現代の言葉で言うと 新しいビジネスを始めるとき、個人の利益だけでなく国家・社会の利益にもなるのか、見極めよ 社会に応援されるようなビジネスを行おう 永続するビジネスとは 自分の利益だけ追求しても、10年くらいはその会社が続くかも知れません。しかし社会からも応援されることのない会社は、遅かれ早かれ自然 […]
とにかく優秀の人材は、その家庭において賢明なる母親に撫育された例は非常に多い (【論語と算盤】教育と情誼)より 現代の言葉で言うと 優秀な人物は、家庭で賢い母親に育てられたケースが非常に多い 女性がより活躍すれば国家もより豊かになる 女性は2通りの方法で社会に貢献している 現代の母親は偉大です。 母親は自身が社会において何らかの働きをするだけでなく、子供を育て世に送り出すことで間接的にも社会に貢献 […]
およそ新創の事業は一直線に無難に進み行かるべきものではない。あるいは躓き、あるいは悩み、数々の困難を経、辛苦を嘗めて、はじめて成功を見るものである。 (【渋沢栄一訓言集】実業と経済)より 現代の言葉で言うと 新しい事業を立ち上げたなら、それが困難なく順調に発展すると思っていてはいけない。ときに挫折し、苦悩し、困難や辛さを克服して、初めて成功を手にすることができる 困難を受けいれ、ただ前に進め 人間 […]
天より人を観れば、みな同じく生みじところのものである。 (【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より 現代の言葉で言うと 天の高みから見れば、人は皆、平等に生まれついた存在である 成長したいなら言い訳をやめよう 世の中、不公平、不平等? 地上に生まれて生きている私たちからすと、 人間はとても平等とは思えません。生まれつきもっている才能や、周囲の環境などは明らかに差があって、それを変えることは、とても難しい […]