人の心に染み込んだものは簡単には消せない

浸潤は、実に恐ろしいものである。一旦浸み込んだら容易に除き去れるものではない。 (【渋沢栄一訓言集】座右銘と家訓)より 現代の言葉で言うと 思想や習慣が身についてしまうというのは、本当に恐ろしいことだ。一度染みついたものは、簡単に取り除くことができないから。 人間は習慣の生き物である 人は1日の行動の4割は習慣からできている 例えば、朝起きて家を出るまでの行動、服を着る際どちらの腕から通すか、家か […]

幸福は自己の努力によってのみ発展すると思うのは誤解である

人の幸福は自己の才能、勉強によってのみ発展すると思うは、大いなる誤解である。 (【渋沢栄一訓言集】一言集)より 現代の言葉で言うと 人の幸福が、本人の才能や努力によってのみ叶えられると信じるのは大間違いである。 感謝、貢献、成長というスパイラルを回せ 人は誰でも幸せになりたい 人は誰もが「幸せになりたい」と思うものです。健康で、仕事や家族、友人にも恵まれて、毎日楽しく生きたい、そんな願いを抱いて生 […]

むやみに走り出せば衝突、転倒はまぬがれぬ

むやみに頭を突き出して駈ければ、すなわち衝突、転倒をまぬがれぬ (【渋沢栄一訓言集】一言集)より 現代の言葉で言うと やみくもに、何にでも頭から突進していけば、必ず衝突や転倒などのトラブルに遭うものだ。 無謀な行動にはリスクしかない 何か目標に向かって走り出すときは、気持ちが高ぶっていて、思わず猪突猛進、頭から突っ込んでいくような無謀な行動をとってしまいがちです。 例えば、仕事相手と交渉をするとき […]

上官の命令を待っているようでは、好機を逸し易い

教育のやり方を見ると(中略)単に智識を授けるということのみに重きを置きすぎている。(中略)実業の方では、軍事上の事務のように一々上官の命令を待っているようでは、とかく好機を逃し易い。 (【論語と算盤】教育と情誼)より 現代の言葉で言うと 最近の教育は、一方的に知識を与えることを重視しすぎている。実際のビジネスでは、軍人がいちいち上官の命令を待つようなことをしていては、チャンスを逃してしまう。 教育 […]

仕事がないのは自分に仕事を引き付ける能力がないから

仕事らしい仕事をさせてくれないのは、人が与えてくれないというよりも、むしろ自分に仕事を引き付ける能力がないのではないかと思えるのである。 【青淵百話】より 現代の言葉で言うと やりがいのある、人に役立つような大きな仕事を頼まれないのは、人が頼んでくれないのではなく、自分に頼みたくなるような能力がないからではないか 仕事も恋愛も引き寄せるもの 渋沢栄一は多数の事業に関わり、多くの新入社員の若者たちを […]

もうこれで満足だという時は衰える時である

すべて世の中の事は、もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。 (【渋沢栄一訓言集】国家と社会)より 現代の言葉で言うと どんなことでも「これで満足だ」と思ったときから、衰退がはじまる 満足は衰退の第1歩である 欲望は無限になる いまより満足したい、いまより成長したい。この気持ちは誰もが持っています。この欲望のおかげで文明は進化・向上してきました。 もちろん、 今自分が置かれている環境や […]

長所を発揮すれば短所は自然と消滅する

長所はこれを発揮するに努力すれば、短所は自然に消滅する 【青淵百話】より 現代の言葉で言うと 自分の長所を見つけて、それを伸ばすように努めれば、短所はいつの間にか消えてしまう。 短所を直すより、長所を伸ばせ 渋沢流短所の直し方 渋沢流、短所の直し方はとてもシンプルです。ズバリ! 短所なんか直す暇があったら長所を伸ばせ!! なぜ渋沢栄一は短所を直すより、長所を伸ばすことを重視したのでしょうか。 1つ […]

よくしゃべることは、災いも幸せも招く

よくしゃべることは、災いも幸せも招くものとなる。だから、ちょっとした言葉遣いにも分別をわきまえなくてはならない。 【青淵百話】より 現代の言葉で言うと よくしゃべることは、災いや幸せを引き起こす原因になる。だから、ちょっとした言葉遣いにも気を付けた方がよい 言葉の使い方一つで「幸福」を引き寄せられる 心にもないことを言うな 故事には「口は禍の門」また「口は災いの元」と言うが、渋沢栄一は 言葉は災い […]

時期が適当であるか判断すること

その企業を起こす時期が適当であるかどうかを判断すること 【青淵百話】より 現代の言葉で言うと 事業をはじめるとき、その時期が適切であるかどうか判断すること あらゆることに適切な時期がある 桜は春に咲き、ひまわりは夏に咲く。 自然界にも適切な時期があるように、 人が何か物事を行うときも適切な時期・タイミングというものがある。 どんなに素晴らしいアイディア、いかに見込みのある事業でも、適した事業を逃し […]

私が希望するのは、すべての貧しい人が自立すること

私が希望するのは、天下の貧しい者すべてが「ひまなし」の状況から脱することである。 【青淵百話】より 現代の言葉で言うと 私が望むのは、貧しくて、働く暇すらない状況の人すべてを自立させることである。 貧富の格差をなくすことが公益に適う 渋沢栄一は都市化にともない急増した、浮浪者や孤児を保護する養育院を作り、院長を務めました。 現在の生活保護の不正受給問題のように、 公金をしようして貧困者を援助するの […]