葉のためには枝を、枝のためには根を養え

多くの葉を摘まんと思えば、その枝を繁茂させなければならないその枝を繁茂させようと思えば、その根を培養せねばならない (【渋沢栄一訓言集】座右銘と家訓)より 現代の言葉で言うと 多くの収穫を得たいと思うなら、そこに至る過程をしっかりと築かなければならない。過程をしっかり築こうと思うなら、そのための基礎を固めなければならない 素晴らしい成果を上げるためには、見えないところでの努力が必要 多くの収穫をし […]

成功熱に踊らされるな

世に成功熱に浮かされ、野猪的に進む者が多いか、その多く失敗に終るは、身のほどを知らぬからである。 (【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より 現代の言葉で言うと 「成功したい」という野望にとりつかれたように、突き進む人は多いが、その多くは失敗する。それは彼らが自分の能力以上のものを望むからである。 自分に見合った成功を目指そう 周囲の人々やメディアに踊らされるな 近年の「投資ブーム」には、凄まじいものが […]

多くの人に多くの幸福を与えよう

できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与えるように行動するのが、吾人の義務である。 (【渋沢栄一訓言集】一言集)より 現代の言葉で言うと なるべく大勢の人がなるべく多くの幸せをつかめるように、考えて行動するのが、我々の義務である。 他人の幸せを願うことが、自分の為にも、世の中の為にもなる 社会をより良くする方法 この世に生きている一人ひとりが 「自分以外の人の幸せを願って」行動するようになれ […]

心の余裕は「仁」から生まれる

人の安宅は「仁」の一事に帰着する。一切の私心を挟まずしてことに当たり、人に接するならば、心中常に綽々たる余裕を保っていられる (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと 心安らかに生きるには、思いやりを持つことだ。自分の利益は忘れて物事を処理し、人に対応すれば、自分の心はいつも安らかに余裕を持っていられるものだ。 「仁」の意識があれば、私心を忘れられる 「仁」とは「思いやり」である […]

自分の天命を知ろう

されば孔子がいわれた「罪を天に獲る」とは、無理な真似をして不自然の行動に出ずるという意味であろうかと思う。 (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと 孔子が言った「罪を天に獲る」とは「本来の自分にそぐわない行動を取ったり、無謀な野望を抱いたりしても、うまくはいかない」という意味だろう。 自分らしくない行動は「苦痛」「失敗」のもとである すべてに天命は与えられている 薔薇には薔薇の天 […]

志が立派なだけでは、世間は信用しない

志がいかに善良で忠恕の道に適っていても、その所作がこれに伴わなければ、世の信用を受けることができぬ訳である。 (【論語と算盤】常識と習慣)より 現代の言葉で言うと どんなんい素晴らしい志があり、思いやりの心を持っていても、それに従った行動ができなければ、世間に信用されるはずがない。 気持ちは行動して、はじめて伝わる 心を行動で伝えるのは難しい バスで高齢のおじいちゃんが立っていたので、席を譲ろうと […]

来訪者がいかに多くても、時間の許す限り会おう

老年となく青年となく、勉強の心を失って終えば、その人は到底進歩発達するものではない、いかに多数でも時間の許す限り、たいていは面会することにしている。 (【論語と算盤】常識と習慣)より 現代の言葉で言うと 年齢に関係なく、学ぶ心を失ってしまえば、人の進歩は止まる。それを防ぐために、訪れてくれる人がいくら多くても、時間のある限り、なるべく会うようにしている。 来訪者は絶好の勉強する機会である 渋沢流の […]

小事が大事となり、大事が案外小事となる

小事かえって大事となり、大事案外小事となる場合もある。 (【論語と算盤】処世と信条)より 現代の言葉で言うと 「小さなことだ」と軽んじていたことが、大ごとを引き起こすこともあり、「大ごとだ」と身構えていたことが、意外に大したことがないこともある。 些細なことにも誠意をもって対応すべし 大事が小事になる理由 大きなプロジェクトや取引に携わるときは誰だって、真剣に集中して取り組むでしょう。 その場合、 […]

「義」は大切だが「利」を度外視してはならない

いつでも事業に対する時には、利に喩ることにしておる。多数の人より資本を寄せ集むるには、事業より利益の上がるようにせねばならぬ。利益を度外におくことを許さぬは勿論である。 (【論語講義 二】里仁第四)より 現代の言葉で言うと 常にビジネスにおいては、利益ばかりに走らず、信義を大切にすることを心掛けている。ただ多くの人から資本を集めるには、事業で利益を上げねばならず、それを度外視することは、当然許され […]

経済に国境なし

経済に国境なし。いずれの方面においても、わが智恵と勉強とをもって進むことを主義としなければならない。 (【渋沢栄一訓言集】国家と社会)より 現代の言葉で言うと 経済に国境はない。だから、どこにいても、自らの知恵と努力によって、前進しなければならない。 ビジネスの最大のメリットは自由 経済に国境はない 政府の外交は「国」を一つの単位として「国は同じ利害関係や価値観で統一された一つの組織である」という […]