優れた人格とお金儲けは両立する

かくのごとき誤解あり(中略)仁義道徳をもって人を治める者は、生産利殖などに関するものではない (【論語と算盤】実業と士道)より 現代の言葉で言うと 「仁義の精神と道徳の心をもって人の上に立つ人物は、お金儲けに関わらないはずだ」という誤解が存在する。 多くの経営者は「お金儲け」と「社会貢献」を両立している お金儲けは利己的だという思い込み 慈愛の心をもって、社会のために行動する人物は、きっとお金儲け […]

金に善悪はない、使う人に善悪があるだけだ

お金はそれ自身に善悪を判断する力はない、善人がこれを持てば善くなる、悪人がこれを持てば悪くなる。 (【論語と算盤】仁義と富貴)より 現代の言葉で言うと お金自体には「良いお金」「悪いお金」という区別があるわけではない。善人がもてば良いお金、悪人が持てば悪いお金になるだけだ。 お金は持つ人の心を試している お金は力を持っている お金には「不可能を可能にする力」や「日常を非日常にする力」があります。 […]

完全なる富は完全なる信念から生じる

完全なる富は完全なる信念から生じなければならない (【渋沢栄一訓言集】座右銘と家訓)より 現代の言葉で言うと 揺るがない完全な信念によって築かれた富が本当の富である 自分を信じることで完全な富は手に入る 完全なる信念とは 信念とは心から自分を信じる力です。ビジネスでいうと「 自分は絶対に成功する」と心から信じる気持ちということになります。 いくたの困難があっても、最後まで自分を信じぬく力が完全なる […]

安易に多数決に頼るのは残酷な行為である

何事も多数決、多数決というけれども、多数の力で少数の者を圧倒するのは、これほど容易のことではない。またこれほど残酷のことはない。 (【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より 現代の言葉で言うと 今の世の中では、何事も多数決で決めようとするが、それで少数の人間の意見を封じ込めるのは、とても簡単なことだ。一方でそれはとても残酷な行為でもある。 少数派の意見にも耳を傾けよう 多数決は万能ではない 現代は民主主 […]

公益を口実に他人に保護を求めるな

公益を口実にして他の保護を求めるのは日本人の通弊である。 (【渋沢栄一訓言集】道徳と功利)より 現代の言葉で言うと 国のため、社会のためだと言って、他社や国家から援助を要求するのは、日本人に多く見られる弊害である。 他人の援助に頼らず自立しよう 世の中に役立つなら援助されて当然? 渋沢はできるだけ多くの人と時間が許す限り、面会してきました。 その中で「国や社会のためになるのだから」と言って、渋沢に […]

人間の根本には「愛」と「善」がある

いずれの教えにしろ、人間の根本性について説くところは「愛」であり、「善」である (【渋沢栄一訓言集】座右銘と家訓)より 現代の言葉で言うと どのような教えであっても、人間の根本を成すのは「愛」と「善」である、と共通して説いている 「違い」より「共通点」を見つけよう 人は皆違うのは当然 世界には、様々な国、文化、民族、宗教があり、それそれ個性を持った、多くの人が暮らしています。 また、同じ国の人でも […]

学ぶことで、余計な心配は消えてしまう

神経的のくだらぬ心配は健康上大害がある。これを除くには学問を立脚地として、精神修養の功を積むほかない。 (【渋沢栄一訓言集】立志と学問)より 現代の言葉で言うと 無駄な心配をしてくよくよ悩むのは、体に非常に悪い。無駄な心配を無くすには、学ぶ事によって、精神を鍛え、深めるしかない。 知ることで不安や焦りは減少する 人は悩みやすい生き物である 人はよく、小さなことで悩む生き物です。人間以外は悩むことが […]

老人こそ学問をせよ

しかして文明の老人たるには、体はたとい衰弱するとしても、精神が衰弱せぬようにしたい、精神を衰弱せぬようにするは学問によるほかはない。 (【論語と算盤】立志と学問)より 現代の言葉で言うと 現代の文明社会で生きていくには、例え年老いて体は衰えたとしても、精神は弱らぬようにしたい、そのためには学問をする以外に方法は無い 常に学び貢献するこで精神は衰えない 社会の発展に年齢は関係ない 新しい時代には、若 […]

昔の人がすべて偉かったわけではない

今の青年の中にも偉い者があれば、昔の青年にも偉くない者があった。 (【論語と算盤】教育と情誼)より 現代の言葉で言うと 現代にも、優れた見どころのある青年はいる。逆に昔だって、どうしようもない青年はいた。 どの時代でも通用する真の能力を身につけよう だれと比較しているのか 渋沢は「この頃の若い者はなっておらん」という言葉を聞いて、違和感を思えたのでしょう。 確かに、 後世にまで名が残っている青年た […]

目的どおりにいかないときは、勇気をもって耐えよう

よく事を通じて、勤勉であっても、目的通りに事の運ばぬ場合がある。これはその機のいまだ熟せず、その時のいまだ到らぬのであるから、ますます勇気を鼓して忍耐しなければならない。 (【渋沢栄一訓言集】処事と接物)より 現代の言葉で言うと どんなに物事を知り、勤勉に努力しても、目指した通りにならないときがある。それはただ、タイミングが悪く、好機が訪れていないだけだから勇気を出して耐え忍ぼう。 成功するには「 […]